TDD(Test-Driven Development)の極意は、ステップ幅を極限まで小さくし、「動作する綺麗なコード(Clean code that works)」を生み出すことにあります。「Red」ステップでは、これから作る機能の仕様を明確にするためにテストコードを書きます。テストが失敗することを確認することは、テストコードが正しくエラーを検知できる(=テスト自体が正しく動作している)ことを保証するために極めて重要です。「Green」ステップでは、エレガントである必要はなく、テストをパスするためだけの「その場しのぎの最小限のコード」を書きます。定数をそのまま返すような仮実装でも構いません。これにより、開発者は「動作するコード」という確固たる足場を早期に得ることができます。「Refactor」ステップでは、すでにテストが通っている(安全網がある)状態を利用して、変数の命名整理、重複コードの排除、デザインパターンの適用などを行い、コードの読みやすさと保守性を高めます。このサイクルを数分〜数十分単位で高速に回転させることで、開発者は常に「動くこと」を確認しながら、精神的な余裕を持って綺麗な設計を追求できます。