×
科目A|コンピュータ構成要素
情報処理技術者試験(ITパスポート、応用情報技術者試験、応用情報技術者試験など)では、コンピュータ構成要素の分野において、パイプライン処理による実行時間の計算問題が頻繁に出題されます。例えば「5段のパイプラインで10個の命令を実行する場合、必要なクロック数はいくつか」といった問題です。この計算には「命令数 + ステージ数 - 1」という公式がよく使われます。この例の場合、10 + 5 - 1 = 14クロックサイクルが必要になる、という計算ができるようにしておくことが重要です。
また、パイプライン処理の効率を下げる要因である「分岐ハザード(制御ハザード)」や「データハザード」の仕組みとその対策(分岐予測や遅延分岐など)も文章問題としてよく問われます。「分岐命令が発生すると、先読みしていた命令が無駄になり、パイプラインが乱れて実行速度が低下する」というデメリットのメカニズムを、論理的に理解しておくことが求められます。
さらに、類似のプロセッサ高速化技術である「スーパースカラ」や「VLIW」との違いも明確にしておきましょう。パイプラインは1つの命令の流れを時間的に分割してずらして並行実行するのに対し、スーパースカラは複数の命令を同時に実行するための実行回路(パイプライン自体)を複数本持っているという構造的な違いがあります。

関連する用語

関連する用語として、複数の命令を同時に実行できる実行ユニットを備えた「スーパースカラ」、条件分岐の方向をあらかじめ予測する「分岐予測」、予測に基づいて処理を先行させる「投機的実行」などがあります。

構成図・実機演習へ進む

用語を構成と操作へつなげる場合は、実技TOPとラボ一覧を利用できます。

ファクトチェック:試験要綱 Ver.5.6(2026-07-06公開、2026年10月試験から適用)。Ver.5.6は2026年10月試験から適用され、科目Aと科目Bを規定します。2026年8月時点では適用前の資料であるため、記事では適用日を明記し、詳細シラバスVer.7.2も併記します。

この記事は公式出題範囲・チェックリストとの対応を編集部で確認した学習解説です。

公式資料

用語集一覧 / ← 前の記事 / 次の記事 →