UDPが高速で動作できる要因は、そのヘッダ構造のシンプルさにあります。TCPの制御情報(ヘッダ)は通常20バイトあり、通信状態の管理のために多くの情報が含まれています。それに対し、UDPのヘッダはわずか8バイトしかありません。含まれているのは送信元ポート番号、送信先ポート番号、データ長、および簡易的なエラーチェック用の「チェックサム」のみです。このヘッダの小ささによって、ネットワーク上のデータ転送に伴う無駄なデータ付加(オーバーヘッド)が非常に低く抑えられ、パケットの処理時間も短縮されます。
また、TCPは1対1の通信(ユニキャスト)しか行えませんが、UDPは同一ネットワーク内の全ての機器へ一斉にデータを送る「ブロードキャスト」や、特定の複数グループに送信する「マルチキャスト」が可能です。この特性を活かして、音声・動画ストリーミングなどの配信のほか、インターネットの基本機能である「DNS(ドメイン名とIPアドレスの変換)」の問い合わせ、ネットワーク機器に自動でIPアドレスを配る「DHCP」、時刻同期を行う「NTP」など、瞬時に軽量なやり取りを行いたいプロトコルで幅広く採用されています。
試験でのポイント