×
システム戦略・経営戦略

ERPパッケージを導入するアプローチには、あらかじめパッケージ内に組み込まれている世界的なベストプラクティス(標準業務プロセス)に自社の業務手順を合わせる「業務の標準化」と、自社の独自の強みを残すためにパッケージを改造する「カスタマイズ(アドオン)」があります。かつてはカスタマイズが主流でしたが、コスト高やバージョンアップの困難さから、近年ではパッケージの機能に極力合わせる「Fit to Standard(フィット・トゥ・スタンダード)」という方針が推奨されています。また、近年は初期費用を抑えて迅速に導入できる「クラウドERP(SaaS型ERP)」の採用が急増しています。

試験でのポイント

試験では、ERPの目的である「企業の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一元管理し、業務の効率化や経営の迅速な意思決定を支援する」という定義をしっかり把握しているかが問われます。特に「統合データベース」や「全部署のシステム連携」、「リアルタイムでの経営情報の可視化」といったキーワードが選択肢の判断基準になります。

また、自社の業務をパッケージの標準機能に合わせる「Fit to Standard」の考え方や、業務プロセスを根本から再構築する「BPR(ビジネスプロセス再構築)」を実現するためのインフラとしてERPが導入されるという論点も重要です。他のシステム(CRMやSCMなど)が「特定業務(顧客、供給網)」に特化しているのに対し、ERPは「企業全体(全社リソース)」をカバーするという適用範囲の違いを意識しておきましょう。

関連する用語

ERPに関連する用語には、ERPと連動する「BI(ビジネスインテリジェンス)」や、企業の業務フローを再構築する「BPR」があります。また、営業支援システムである「SFA」、供給網管理である「SCM」、およびパッケージの標準手順に自社業務を適合させる「Fit to Standard」も重要な関連概念です。