フィンテック(FinTech)は、2000年代半ばからスマートフォンの普及とともに急速に発展しました。金融サービスのデジタル化は以前からありましたが、従来の銀行の勘定系システムのようなクローズドな環境から、インターネットやクラウド、モバイル端末を中心としたオープンな環境へとシフトしたことが大きな違いです。技術的には、API(Application Programming Interface)の公開によって、銀行と外部のIT企業が安全にデータを連携できるようになりました。これにより、異なる金融機関のデータを集約して分析するサービスや、決済の自動化が可能になりました。また、ブロックチェーン技術による分散型金融(DeFi)や、ビッグデータを活用した融資審査の高速化など、単なる「便利ツール」に留まらない、金融システムの構造そのものを変革する取り組みが進んでいます。
試験では、フィンテックの定義や具体的なサービス形態について問われます。特に、スマートフォンのQRコード決済などのキャッシュレス推進、AIを用いた「ロボアドバイザー(投資一任サービス)」、企業や個人がネットを通じて資金を集める「クラウドファンディング」といった具体的な応用例が出題されます。また、銀行以外の事業者が決済サービスを提供できるようにするための「API連携(オープンAPI)」や「電子決済等代行業者」といった法的な枠組みやセキュリティ要件についても言及されることがあります。これらはビジネス変革やITの利活用としてシラバスでも重視されています。
関連する用語としては、フィンテックの基盤技術の一つである「ブロックチェーン」、インターネットを介して不特定多数から資金を集める「クラウドファンディング」、金融システムと連携するための「API」があります。