情報処理技術者試験において、「変数」という言葉単独で出題されることは基礎すぎるため少ないですが、プログラミングやアルゴリズムの問題を解く上で、変数の概念と振る舞いを正確に理解していることは大前提となります。
試験で特に注意すべき点は「変数の初期化」と「変数のスコープ(有効範囲)」です。変数の初期化とは、変数を宣言した直後に、最初に何らかの値(0や空文字など)を入れておくことです。初期化を行わずに変数を使って計算を始めると、メモリ上に残っていた過去のゴミデータ(不定値)が計算に混ざってしまい、プログラムが誤作動を起こす原因になります。試験のアルゴリズム問題でも、ループ処理に入る前に合計値を保存する変数「sum」を「0」で初期化しているかどうかが、解答の鍵になることが多々あります。
また、変数にはプログラムのどこからでもアクセスできる「大域変数(グローバル変数)」と、特定の関数やブロックの中だけで有効な「局所変数(ローカル変数)」というスコープの違いがあります。試験問題の疑似言語を読む際には、「いま注目している変数は、どの範囲で有効な変数なのか」「別の関数で同じ名前の変数が使われているが、これらは別々の箱なのか」をしっかりと見極める必要があります。これを間違えると、トレース(変数の値の変化を追いかけること)の結果が大きく狂ってしまいます。
さらに、変数の応用として、同じデータ型の変数を連続して複数用意する「配列(はいれつ)」というデータ構造も頻出です。変数が一つの一軒家だとしたら、配列はマンションのように部屋番号(添字)で管理される変数の集合体です。変数と配列の違いや使い方を確実にマスターしておくことが、アルゴリズム問題突破の第一歩となります。
データ型、配列、局所変数