オブジェクト指向(オブジェクトしこう)とは、ソフトウェア開発における設計思想(考え方)の一つです。プログラムを単なる命令の並びとして捉えるのではなく、データとそれを操作する処理をひとまとめにした「オブジェクト(モノ)」として定義し、そのオブジェクト同士が互いにメッセージをやり取りしながら全体を動かしていくというアプローチです。現実世界に存在する「車」や「人間」「注文」といったモノや概念をプログラム上に再現するため、システム全体の構造が理解しやすくなり、大規模なソフトウェアでも部品の再利用や修正が容易になるという特徴があります。
例えば、RPG(ロールプレイングゲーム)を作る際、登場するキャラクターを「オブジェクト」として設計します。キャラクターには「HP」や「攻撃力」といったデータ(属性)と、「攻撃する」「回復する」といった行動(メソッド)が紐付けられ、それぞれが独立したオブジェクトとして行動します。