なお、ビューはデータを持たないため、ビューに対して「INSERT」や「UPDATE」を実行してベーステーブルを書き換える(更新可能ビュー)ためには、厳格な条件(結合が含まれていないこと、集計関数が使われていないことなど、1つのベーステーブルの行と1対1で対応可能なこと)をクリアしている必要があります。また、大量データを毎回計算するのを避けるために、ビューのデータを一時的に実体化して保存しておく「マテリアライズドビュー」と呼ばれる高度な技術もあります。
IT試験においては、ビューの基本的な性質(仮想的なテーブルである点、実データを持たない点)を問う問題が頻出します。
試験対策としての重要ポイントは以下の通りです。
・実データを持たない:「ビューの実体は定義されたSELECT文であり、データそのものは保持しない(記憶領域を占有しない)」という性質をしっかり覚えましょう。
・セキュリティ対策:「特定の人に必要なデータ列だけを見せる(不要な列を隠す)ことで、セキュリティを向上させることができる」という説明がビューのメリットに該当します。
・ビューへのデータ更新可否:どのようなビューであればINSERTやUPDATEを実行できるか(例えば、2つのテーブルを結合したビューや集計結果を表示するビューに対しては、行を特定できないためデータの追加・更新は原則不可能である点)が問われます。
「関係データベースにおいて、実データを持たず、元となる表から必要なデータを定義した仮想的な表はどれか」という問題には、ビューを選択してください。
ビューの定義として使われる「SELECT文」や、ビューの基となる「ベーステーブル(基底表)」、セキュリティ上のアクセス制御機能が関連します。また、ビューを定義するためのDDL(データ定義言語)命令である「CREATE VIEW」や、実データをディスク上に保持して高速化する「マテリアライズドビュー」も関連用語として重要です。