近年では、攻撃元を1台に特定しづらくするために、世界中の無数のPC(マルウェアに感染したボット)を遠隔操作して同時に一斉攻撃を仕掛ける「DDoS攻撃(Distributed Denial of Service:分散サービス妨害攻撃)」が主流となっており、その規模は年々巨大化しています。また、DNSサーバーの仕様を悪用し、少ない送信量から標的に対して何十倍もの応答を反射させて送りつける「DNSアンプ攻撃(リフレクション攻撃)」といった手法も多用されています。
試験において「DoS攻撃・DDoS攻撃」は、その特徴や用語の定義、および攻撃への対策について問われます。特に以下の項目を押さえておきましょう。
・定義の確認: 「大量のデータ」「リクエストの過剰送信」「サービスの利用妨害(可用性の侵害)」というキーワードがあればDoS/DDoS攻撃に該当します。
・ボットネット(Botnet): DDoS攻撃を仕掛ける際、ハッカーが遠隔操作用のマルウェアである「ボット」に感染させた多数のPCを組織化したネットワークのことです。ハッカーはC&C(Command and Control)サーバーと呼ばれる指令用サーバーを介してボット群に一斉送信の命令を出します。
・対策技術:
1. IPアドレス制限(レートリミット): 同一の接続元IPアドレスから短時間で異常な数の要求があった場合、一時的に接続を遮断する設定をファイアウォールやルーターに行います。
2. WAF(Web Application Firewall)の導入: Webアプリケーション層(レイヤー7)での不正なアクセスパターンを検知して防御します。
3. CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用: 大量アクセスを世界各地のキャッシュサーバーで分散して受け止めることで、本番サーバーのダウンを防ぎます。
試験問題では、「大量のデータを送信して過負荷をかけ、可用性を損なわせる」という目的を正確に把握しておくことが得点に繋がります。
情報セキュリティの3要素の一つで、DoS攻撃によって最も損害を受ける「可用性」、DDoS攻撃で遠隔操作されるゾンビ端末の役割を持つ「ボット」、通信を制御して不正アクセスを拒否する「ファイアウォール」などがあります。