一方、ホワイトリスト方式は、「許可する通信のパターン(許可される入力文字の種類や長さ、遷移パラメータなど)」を厳密に定義し、それに合致しない通信をすべて拒否する方式です。高いセキュリティ性能を発揮しますが、Webアプリケーションの仕様変更のたびにリストを更新する必要があり、運用の難易度が高いという特徴があります。近年では、機械学習を用いて正常な通信を学習し、自動でホワイトリストをチューニングするインテリジェントなWAFも普及しています。
試験では、ファイアウォール、IDS/IPS、WAFのそれぞれの防御対象(階層)の違いが非常によく出題されます。ファイアウォールは「ネットワーク層・トランスポート層(IPアドレスやポート番号)」、IDS/IPSは「ネットワーク層〜アプリケーション層全般(OSやプロトコルの脆弱性)」、WAFは「アプリケーション層(HTTPのヘッダやボディ、Webアプリのプログラム脆弱性)」を守るという役割分担を正しく区別できるかがポイントです。
また、WAFが防ぐことができる具体的な攻撃手法(SQLインジェクション、XSS、セッションハイジャックなど)の名前もセットで問われます。
関連する用語には、データベースを不正に操作する攻撃である「SQLインジェクション」、ユーザーのブラウザ上で悪意あるスクリプトを実行させる「クロスサイトスクリプティング(XSS)」、およびネットワーク全体を防御する「ファイアウォール」や「IPS」があります。