ガントチャートは、1910年代にアメリカの機械工学者ヘンリー・ガントによって考案され、第一次世界大戦時の軍需物資管理などにも利用されて広まった歴史を持ちます。縦軸にタスクや作業の担当者、横軸に時間(日付、週など)を配し、各タスクの計画期間を横棒(バー)で示します。進捗管理の際は、計画を示すバーの下や内部に、現在の進捗割合(実績)を示すバーを重ねて表記することで、どの作業が計画通りに進んでいるか、または遅れているかを視覚的に明示します。ガントチャートは、チーム全体での進捗の共有やマイルストーンの確認に非常に適しており、直感的に理解しやすいという強みがあります。しかし、タスク同士の「どちらが先に終わらないと次が始められないか」という依存関係を表現しにくいという構造的弱点があるため、タスク数が膨大で関係が複雑な場合は、ネットワーク図(アローダイアグラム)を併用します。
試験では、スケジュール管理ツールの特徴を問う問題の中でガントチャートの定義や特徴が頻出します。「縦軸に作業項目、横軸に時間を取り、作業の予定や実績を横棒で表して進捗状況を視覚的に管理する図」という定義をしっかり記憶しておきましょう。また、マイルストーン(主要な節目)を記述することでプロジェクトの重要日程を明確にできる点や、進捗遅れのタスクを視覚的に捉えやすいという利点が問われます。一方で、作業間の依存関係(順序関係)が把握しにくいという欠点についての指摘も出題ポイントになります。
プロジェクトマネジメントの標準体系であるPMBOK、タスクを洗い出すWBSと深い関係があります。また、作業の順序関係を定義するアローダイアグラムや、最長経路を特定するクリティカルパスと対比して理解することが求められます。