要求を分析する際は、単に「何を作ってほしいか」という機能的な要望(機能要件)だけでなく、システムの処理能力、セキュリティ基準、稼働時間、災害時の復旧目標といった「性能や品質に関する要望(非機能要件)」についても徹底的に整理する必要があります。非機能要件はユーザー自身も気づいていないことが多いため、開発側がチェックリスト等を用いて主体的に引き出すことが重要です。また、業務の流れを図式化する「DFD(データフロー図)」や、システムの振る舞いを示す「ユースケース図」などのモデリング手法を用いて可視化し、関係者全員で共有します。
試験でのポイント
試験では、要求分析から要件定義に至る上流工程の役割と重要性が頻出します。特に、システムが備えるべき機能について定義する「機能要件」と、信頼性やセキュリティ、性能(応答時間など)といった機能以外の品質について定義する「非機能要件」の切り分けが非常によく出題されます。例えば、「応答時間は3秒以内とする」や「バックアップは毎日行う」は非機能要件に分類されることを判断できる必要があります。