フィッシング(Phishing)は、ソーシャルエンジニアリング(人間の心理的な隙や油断を突く手法)と技術的詐術を高度に融合させたサイバー詐欺犯罪です。その手口は日々変化しており、以下のような形態に細分化されます。
・一般的なフィッシング: 実在する金融機関、ECサイト、ポータルサイト、配送業者などを装い、不特定多数に偽メールやSMSを一斉送信します。「アカウント更新」「不正ログインの検知」「未払いの料金がある」といった文言で緊急性を演出し、ユーザーを焦らせて冷静な判断力を奪うのが特徴です。
・スミッシング(Smishing): SMS(ショートメッセージサービス)を利用したフィッシング詐欺です。スマートフォンの画面に通知が直接届くため開封率が極めて高く、近年急激に被害が増加しています。
・スピアフィッシング(標的型フィッシング): 不特定多数ではなく、特定の企業や組織の役員・社員を狙い撃ちにする手法です。相手の名前や所属部門、取引実績などの情報を事前に入念に調べたうえで、本物の取引先や業務連絡を模したメールを送信するため、見破ることが非常に困難です。