しかし、すべての通信がIPSを通過するため、IPS自体の処理能力がネットワーク全体の通信速度(スループット)のボトルネックになるリスクがあります。また、IPSに障害が発生した場合に通信が途絶えてしまう「フェイルクローズ(Fail-Closed)」を避けるため、障害時にパケットをそのままバイパスさせる「バイパスユニット」などの可用性対策も必要になります。
さらに、検知手法はIDSと同様に「シグネチャ検知」と「アノマリ検知」を用いますが、IPSで誤検知(過検知)が起きると、正常なユーザーの業務通信まで自動遮断してしまうため、よりシビアなしきい値調整とルール管理が求められます。
試験でのポイント
試験では、IDSとIPSの違いが最も頻出します。「検知とアラート通知のみを行うのがIDS」「検知に加えて通信の自動遮断まで行うのがIPS」という違いを確実に理解しておきましょう。また、設置構成における「インライン配置(IPS)」と「プロミスキャスモードによるミラーポート接続(一般的なIDS)」の配置の差異や、それに伴う通信遅延のリスクについても整理が必要です。