ITILとは?
ITIL(IT Infrastructure Library)は、ITサービス管理のベストプラクティス集です。「ITサービスをどう計画・提供・改善するか」の考え方を体系化したものです。
インシデント管理 vs 問題管理
この2つの違いは試験でよく問われます。
インシデント管理 vs 問題管理
インシデント管理
目的:サービスをできるだけ早く復旧させる
手段:再起動・迂回経路・暫定対処
例:Webサーバ障害 → すぐ再起動して復旧
根本原因は解決しなくてもOK
手段:再起動・迂回経路・暫定対処
例:Webサーバ障害 → すぐ再起動して復旧
根本原因は解決しなくてもOK
問題管理
目的:障害の根本原因を特定・恒久対策を打つ
手段:ログ分析・原因究明・コード修正
例:「なぜサーバが落ちたか」を調べて再発を防ぐ
時間がかかってもOK
手段:ログ分析・原因究明・コード修正
例:「なぜサーバが落ちたか」を調べて再発を防ぐ
時間がかかってもOK
インシデント → 問題管理の流れ
障害発生 Webシステムが応答しない
インシデント管理 サーバを再起動 → サービス復旧(5分以内)
問題管理 ログを調査 → 「DBコネクション枯渇が原因」と判明
恒久対策 コネクションプール設定を修正 → 再発防止
変更管理
システムへの変更(アップデート・設定変更)を統制された手順で行うプロセスです。
変更管理プロセス
① 変更要求(RFC)を提出
② 変更諮問委員会(CAB)が影響範囲・リスクを評価・承認
③ テスト環境で動作確認
④ 本番環境に適用(できる限りメンテナンス時間帯に)
⑤ 確認・ロールバック手順を準備した上で完了
SLA — サービスレベル合意書
SLA(Service Level Agreement)は、ITサービスの品質基準をお客様と合意した文書です。
SLAに含まれる指標例
・稼働率 99.9%(月間ダウンタイム44分以内)
・インシデント応答時間 15分以内
・復旧時間 4時間以内(RTO)
・データ復旧目標時点 24時間前まで(RPO)
・インシデント応答時間 15分以内
・復旧時間 4時間以内(RTO)
・データ復旧目標時点 24時間前まで(RPO)
OLA(Operational Level Agreement)
社内部門間の合意。SLAを達成するために、インフラ部門・開発部門などが内部的に合意するレベル
冗長構成 — 可用性を高める設計
可用性設計パターン
単一障害点(SPOF)
システム内で1箇所壊れると全体が止まる個所。必ず排除する
ホットスタンバイ
待機系が常時稼働中。障害発生時に即座に切り替わる(数秒以内)
ウォームスタンバイ
待機系は電源ON状態だが未同期。切り替えに数分かかる
コールドスタンバイ
待機系は電源OFF。切り替えに時間がかかるが低コスト
試験ポイントまとめ
インシデント管理 = 迅速なサービス復旧(根本原因は後回しOK)
問題管理 = 根本原因の特定と恒久対策(再発防止)
変更管理 = 承認・影響評価・ロールバック計画が必須
SLA = お客様との合意。OLA = 社内部門間の合意