プロジェクト管理の3つの基本ツール
プロジェクトを計画・管理するための3つの道具を学びましょう。
① WBS
作業を小さく分解して洗い出す(Work Breakdown Structure)
② ガントチャート
作業を時間軸で可視化し、担当者・期間を管理する
③ クリティカルパス
全体工期を決める最長の作業経路を特定する
WBS — 作業を階層的に分解する
大きなプロジェクトを管理可能な小さなタスクに分解する技法です。
WBS例: Webシステム開発プロジェクト
プロジェクト全体
├ 1. 要件定義(担当:PMO)
├ 1.1 ヒアリング(3日)
└ 1.2 要件定義書作成(5日)
├ 2. 設計(担当:SE)
├ 2.1 基本設計(7日)
└ 2.2 詳細設計(10日)
└ 3. 開発・テスト
WBSのメリット
・抜け漏れを防ぐ
・責任範囲が明確になる
・作業見積もりの精度が上がる
・責任範囲が明確になる
・作業見積もりの精度が上がる
注意点
WBSは「何をするか」を整理するもの。「いつするか」はガントチャートで管理
ガントチャート — 時間軸で進捗を見る
ガントチャート例(4週間プロジェクト)
| 作業 | W1 | W2 | W3 | W4 |
|---|---|---|---|---|
| 要件定義 | █ | |||
| 基本設計 | █ | |||
| 詳細設計・実装 | ▓ | █ | ||
| テスト | ▓ | █ |
█ 予定 ▓ 並行作業
クリティカルパス — 工期を決める最長経路
プロジェクトには複数の作業経路があります。最も長い経路がクリティカルパスで、ここが遅れると全体が遅れます。
クリティカルパス例
経路A(クリティカル)
要件定義(8日) → 設計(10日) → 実装(15日) → テスト(7日) = 40日
経路B
インフラ構築(5日) → 環境テスト(10日) = 15日(余裕25日)
経路Bの作業は25日の余裕(フロート)がある。クリティカルパスのフロートは0
EVM — 進捗を数値で管理
EVM(Earned Value Management)は計画と実績を数値化してプロジェクト状態を測る手法です。
SPI(スケジュール績行指数)
SPI = EV ÷ PV
SPI > 1:スケジュール通り以上
SPI = 1:予定通り
SPI < 1:スケジュール遅延!
SPI > 1:スケジュール通り以上
SPI = 1:予定通り
SPI < 1:スケジュール遅延!
CPI(コスト績行指数)
CPI = EV ÷ AC
CPI > 1:予算内
CPI = 1:予算通り
CPI < 1:コスト超過!
CPI > 1:予算内
CPI = 1:予算通り
CPI < 1:コスト超過!
試験ポイントまとめ
WBS = 作業を階層的に分解して洗い出す構造(進捗管理の土台)
クリティカルパス = 全体工期を決める最長経路。フロート=0
SPI < 1 → スケジュール遅延(SPI = EV ÷ PV)
クリティカルパスを短縮 = プロジェクト全体の短縮につながる