ド・モルガンの法則とは、論理式において「否定(NOT)」がかかったときに、ANDとORが入れ替わるという性質を表した規則である。たとえば「AかつBではない」という条件は、「Aではない、またはBではない」と同じ意味になる。逆に「AまたはBではない」という条件は、「Aではなく、かつBでもない」と等価になる。これは直感に反して感じることもあるが、集合や真理値表で確認すると必ず一致する。試験では、論理式の簡単化や論理回路の変形問題で頻繁に使われる。特にNAND回路やNOR回路をANDやORの組み合わせに変換する際には必須の知識である。重要なのは、否定を各項目に配るだけでなく、同時にANDとORを必ず反転させる点であり、ここを忘れると誤答になりやすい。二重否定は打ち消し合って元に戻るため、式の整理の途中で消えることも多い。ド・モルガンの法則は単なる暗記ではなく、論理構造を変換するための基本ルールとして理解しておく必要がある。