平衡二分探索木のバランス維持メカニズムの中で、特に重要なのが「ローテーション(回転)」操作です。ローテーションには、左回転(左単回転)、右回転(右単回転)、およびそれらを組み合わせた複回転(左右回転、右左回転)があります。代表的な平衡二分探索木である「AVL木」では、各ノードの「左右のサブツリーの高さの差(平衡係数)」が常に1以下になるよう厳密に管理します。データが追加・削除されて高さの差が2になった瞬間、ローテーションを行って親子の関係をパズルのように架け替えます。もう一つの代表格である「赤黒木(レッドブラックツリー)」は、ノードを赤または黒のルールで着色し、AVL木よりもやや緩やかにバランスを保ちます。これにより、検索速度はAVL木に一歩譲るものの、データの追加や削除時の回転コストを低く抑えられるため、実用的なライブラリ(C++のstd::mapやJavaのTreeMapなど)で広く使われています。
試験でのポイント