MPLSでは、IPヘッダの代わりに「MPLSヘッダ(シムヘッダ)」を挿入し、そこに20ビットの「ラベル」情報を記録します。これにより、IPプロトコルだけでなく、IPv6やその他の異なるネットワークプロトコル(マルチプロトコル)を透過的に運ぶことができます。MPLSネットワークの入り口のルーター(LER:Label Edge Router)がラベルを付与(プッシュ)し、内部のルーター(LSR:Label Switching Router)はラベルを書き換えながら(スワップ)転送し、出口のLERがラベルを取り除きます(ポップ)。この一連の転送経路を「LSP(Label Switched Path)」と呼びます。また、MPLSは、特定のLSPを手動またはプロトコル(RSVP-TEなど)で設定することで、通常のIPルーティングでは不可能な経路指定を行う「トラフィックエンジニアリング(TE)」や、企業のプライベート通信を安全に行う「IP-VPN(MPLS-VPN)」サービスの基盤として広く実用化されています。
試験でのポイント