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計測制御と信号処理

現実世界の物理現象(音、温度、圧力、光など)はすべて連続的に変化するアナログ信号です。これをコンピュータが演算・処理できる「0」と「1」のデジタルデータに変換するのがA/D変換です。変換は次の3工程で行われます。1. 標本化(サンプリング):連続するアナログ信号を一定の時間間隔(サンプリング周期)で区切り、その瞬間の信号の値を抜き出す工程。1秒間に何回サンプリングするかをサンプリング周波数(Hz)と呼びます。2. 量子化:標本化されたアナログの値を、あらかじめ決められた段階数(量子化ビット数)の最も近い整数値に近似する工程。例えば8ビット(256段階)や16ビット(65536段階)で表現します。この段階で発生する四捨五入の誤差を「量子化誤差」と呼びます。3. 符号化:量子化された数値を「0」と「1」のバイナリ(2進数)データに変換して出力する工程。この一連の方式をPCM(パルスコード変調)と呼び、音楽CDやボイスレコーダーの基本技術となっています。

試験でのポイント

試験では、A/D変換の3ステップである「標本化 → 量子化 → 符号化」の順番と、それぞれの処理内容について確実に整理しておく必要があります。また、元の信号を正しく再現するために、サンプリング周波数は元の信号の最大周波数の2倍以上でなければならないという「標本化定理(シャノンの定理)」や、量子化の段階で生じる誤差(量子化誤差)、さらに「サンプリング周波数や量子化ビット数を上げると、音質は向上するがデータサイズが大きくなる」といったトレードオフに関する問題が頻出です。

関連する用語

標本化(サンプリング、時間を細かく区切る処理)、量子化(測定した値を段階的な数値に当てはめる処理)、標本化定理(元のアナログ波形を復元するためのサンプリング基準)。