疑似言語は、英語で「Pseudocode(シュードコード)」と呼ばれ、特定のプログラミング言語に依存しない、アルゴリズムの純粋なロジックを表現するための共通言語です。実際のシステム開発現場でも、複雑な処理をいきなりプログラムコードに書き起こすのではなく、まずは日本語などの自然言語とプログラミング言語の中間のような形式である疑似言語を使って、処理の流れを設計・共有することがよくあります。
プログラミング言語には、例えばC言語、Java、Pythonなど様々な種類があり、それぞれ変数宣言の書き方やループ処理の構文(for文やwhile文など)、行末のセミコロンの有無など、厳密で細かな文法ルール(シンタックス)が存在します。実際のプログラミングでは、アルゴリズムの論理自体は正しくても、たった一つのカンマや括弧が抜けているだけでコンパイルエラーや実行エラーになってしまいます。
しかし、疑似言語を用いることで、そうした言語特有の煩わしい文法ルールを一旦忘れ、「どのような条件で分岐するか」「何回処理を繰り返すか」「変数の値がどう変化していくか」という、問題解決の本質的なステップ(アルゴリズム)の考案と確認にのみ集中することができます。フローチャート(流れ図)もアルゴリズムを表現する手法の一つですが、処理が複雑になると図が巨大で複雑になりすぎるという欠点があります。疑似言語はテキストベースであるため、構造化プログラミング(順次・分岐・反復)の構成をシンプルかつ簡潔に記述できるという強みを持っています。