GPUはもともとゲームや映像編集といったグラフィック用途のために発展してきましたが、この「大量の単純計算を並行して行う」という特性が、実は他の多くの分野の計算にも非常に適していることがわかりました。特に、膨大な行列計算を繰り返す「ディープラーニング(深層学習)」などのAI(人工知能)の開発において、GPUの並列計算能力が圧倒的な性能を発揮し、現在のAIブームの立役者となりました。このように、画像処理以外の汎用的な目的でGPUの計算能力を活用する技術や概念を「GPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)」と呼びます。現在では、スーパーコンピュータやクラウドサーバーの多くに高性能なGPUが搭載され、科学技術計算やビッグデータ解析などを支える重要なインフラとなっています。