また、データへのアクセス方式の観点から見ると、クラスタ内の全サーバーが1つの共有ストレージ(ディスク)にアクセスする「共有ディスク型」と、各サーバーがそれぞれ独自のディスクを持ち、ネットワーク経由でデータを同期する「シェアードナッシング型(非共有型)」があります。共有ディスク型はデータの整合性を保ちやすい一方、ストレージがボトルネックになる可能性があります。シェアードナッシング型は拡張性が高いですが、データの同期処理が複雑になります。
基本情報技術者試験では、クラスタリングの「目的」について問われることが多いです。システム全体の処理能力の向上(負荷分散)と、障害発生時のシステム継続(高可用性)の2つの側面をしっかり理解しておきましょう。
また、類似した用語として「グリッドコンピューティング」があります。クラスタリングは通常、同一ネットワーク内(LAN内)にある専用のサーバー群を密に結合して1つのシステムとして動かします。一方、グリッドコンピューティングは、インターネットなどの広域ネットワークを介して、世界中の様々な場所にあるパソコンやサーバーの余剰な計算能力を寄せ集めて1つの巨大な計算システムを作り上げる技術です。この違いは頻出ポイントです。
ネットワーク越しに計算資源を統合する グリッドコンピューティング や、負荷分散を行うための装置である ロードバランサ、障害時に自動で処理を切り替える フェイルオーバー と合わせて理解することが推奨されます。