また、ロードバランサは単に振り分けるだけでなく「ヘルスチェック(死活監視)」という重要な機能を持っています。これは定期的に背後のサーバーへ通信を送り、正常に稼働しているかを確認する仕組みです。もしサーバーが故障して応答がない場合、ロードバランサはそのサーバーを振り分け先から自動的に除外し、正常なサーバーのみで運用を継続します。
さらに高度なロードバランサ(L7ロードバランサなど)では、暗号化されたHTTPS通信の復号処理(SSLターミネーション)を肩代わりしてサーバーの負荷を軽減したり、Cookieの情報を見て「ログイン中のユーザーは必ず前回と同じサーバーに振り分ける(セッション維持機能:パーシステンス)」といった細やかな制御も行います。
試験では、ロードバランサが「システムの可用性」や「応答性能の向上」にどう寄与するかが問われます。特に「ラウンドロビン」というアルゴリズムの名前はよく出題されるため、順番に均等に割り振る方式であることを覚えておきましょう。
また、ロードバランサ自体が故障するとシステム全体が停止してしまう「単一障害点(SPOF)」になる可能性があるため、ロードバランサ自身も2台用意して冗長化(アクティブ・スタンバイ構成など)しておくのが一般的である、というシステム構成のセオリーも問われることがあります。
順番に処理を割り当てる ラウンドロビン や、サーバーの台数を増やして処理能力を向上させる スケールアウト、複数のサーバーを連携させる クラスタリング といった用語が深く関連します。