マルチタスクの実現方式には、歴史的に大きく分けて「ノンプリエンプティブ(協調的)マルチタスク」と「プリエンプティブマルチタスク」の2種類が存在します。昔のOS(Windows 3.1や初期のMac OSなど)で採用されていた協調的マルチタスクでは、OSではなくアプリケーション自身が「一区切りついたから他のアプリにCPUを譲る」という自発的な制御を行っていました。しかし、この方式では行儀の悪いアプリやバグでフリーズしたアプリがあると、CPUを手放さなくなり、システム全体が道連れになって固まってしまうという致命的な弱点がありました。そこで現代のOS(Windows 10/11、macOS、Linux、iOS、Androidなど)では、すべて「プリエンプティブマルチタスク」が採用されています。これは、OSが強力な管理権限を持ち、タイマー割り込みなどのハードウェア機能を使って、どんなタスクであっても強制的にCPUの利用権を剥奪し、次のタスクへ強制的に切り替える方式です。これにより、一つのアプリがクラッシュしても、システム全体が停止することのない高い安定性が実現されています。
マルチタスクの方式の違いや、関連する用語の定義がよく問われます。
プリエンプティブ、タイムシェアリング、コンテキストスイッチ