この7原則は、建築物や物理的な製品だけでなく、現在ではスマートフォンのUI設計やWebサイトの構成など、デジタル分野のソフトウェアデザインにも幅広く応用されています。
IT関連の試験においては、ユニバーサルデザインと「バリアフリー」の違いをしっかりと識別できるかどうかが頻繁に問われます。
試験対策上の決定的な違いは以下の通りです。
・バリアフリー:障がい者や高齢者など「特定の対象者」が社会生活を送る上での障壁(バリア)を取り除くことを意味します。例えば、既存の駅の階段の横に車椅子用のスロープやエレベーターを後から設置するような、事後的な対処や限定的な配慮です。
・ユニバーサルデザイン:最初から「すべての人(年齢、国籍、障がいの有無などに関わらず)」を想定して、誰もが障壁を感じないような製品や環境を設計することです。例えば、段差のないノンステップバスや、誰でも自動で開閉する自動ドアなどが該当します。事前(デザイン段階)からの包含的なアプローチです。
問題文で「障がい者や高齢者のために障壁を取り除く」とあればバリアフリーであり、「最初から多様な人々が利用できるように設計する」とあればユニバーサルデザインです。この対象者の広さとプロセスの違い(事後か事前か)を覚えておきましょう。
ユニバーサルデザインを語る上で欠かせない対比語として「バリアフリー」があります。また、IT分野における情報やサービスへのアクセスのしやすさを示す「アクセシビリティ」や、システムを利用した際の快適さや使いやすさを評価する「ユーザビリティ」も非常に強く関連しています。これら3つの言葉(UD、アクセシビリティ、ユーザビリティ)は混同しやすいため、それぞれの意味を明確に整理しておくことが重要です。