PNG(Portable Network Graphics)は、1990年代半ばにW3C(World Wide Web Consortium)によって標準化された静止画フォーマットです。開発された背景には、当時広く使われていた「GIF(Graphics Interchange Format)」という形式の圧縮技術(LZW)に関して特許使用料の問題が発生したため、特許フリーでGIFの代替となり、さらにそれを上回る高機能なフォーマットを作ろうという意図がありました。
PNGの優れた特徴の一つは、透明度の表現力です。GIFでは「透明か不透明か」の2値しか表現できませんでしたが、PNGは「アルファチャンネル」と呼ばれる透明度(不透明度)の情報をデータ内に持つことができます。これにより、完全に透明な背景だけでなく、「半透明(すりガラスのような表現や、薄い影の表現)」を美しく滑らかに表示することが可能です。
また、PNGには主に2つの表現モードがあります。
1. インデックスカラーモード(PNG-8):最大256色で表現するモード。GIFと同様にファイルサイズを極めて小さくできます。
2. フルカラーモード(PNG-24 / PNG-32):約1677万色のフルカラーを表現できるモード。PNG-32はフルカラーに加えて256段階の透明度(アルファチャンネル)を保持できます。