VRは、ユーザーの視覚と聴覚(場合によっては触覚など)を物理的現実から切り離し、人工的な環境へと没入させる点が技術的な核心です。この没入感(イマーシブ感)を生み出すために、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)には左右の目に少しずつ異なる角度から描画した映像を表示する「両眼視差(りょうがんしさ)」が採用されており、これによって脳が映像を立体として認識します。
また、VRにおける動きの自由度は「DoF(Degrees of Freedom:自由度)」という単位で表されます。
・3DoF(3自由度):頭の回転(見上げる、振り向く、傾ける)のみを追跡します。その場に立って周囲を見渡すパノラマ映像の視聴に適しています。
・6DoF(6自由度):頭の回転に加え、前後・左右・上下への「体の移動」も追跡します。仮想空間内を歩き回ったり、物を拾い上げたりする双方向的なアクションが可能になります。