
正規分布(せいきぶんぷ)とは、統計学や確率論において最も基本的で重要な、左右対称のつりがね型(ドーム型)をしたデータの分布のことです。平均値付近のデータが最も多く、平均から離れるにつれてデータの数がなだらかに減っていくという特徴を持っています。自然界の現象や人間の行動に関するデータの多く(身長、体重、テストの点数、製品の寸法の誤差など)は、データ数が十分に多くなるとこの正規分布に近い形になります。ITの分野では、Webサイトへのアクセス数の予測、AIによる画像認識の判定誤差の分析、工場の製造ラインにおける不良品発生率の品質管理(シックスシグマ)などに広く利用されています。
ある学校の生徒1,000人が受けた模擬テストの点数の分布をイメージしてみましょう。
平均点が60点のテストの場合:
・60点前後の生徒の人数が最も多く(山の頂上)
・80点や90点といった高得点の生徒は少なく(右の裾野)
・30点や20点といった低得点の生徒も少ない(左の裾野)このデータ全体の人数をグラフにプロットすると、中央の60点が高く、両端に向かって滑らかに低くなる美しいつりがね型のカーブ(正規分布)を描きます。