ハイブリッド暗号は、実際のWebサイトとの安全な通信(HTTPS/SSL・TLS通信)で標準的に使われている方式です。通信を開始する最初の段階(ハンドシェイク)で公開鍵暗号方式を使い、その通信だけで使う一時的な共通鍵(セッション鍵)を安全に交換します。以降の実際のデータのやり取りは、処理の速い共通鍵暗号方式に切り替えて行われます。これにより、公開鍵暗号方式の「安全に鍵を配送できる」という長所と、共通鍵暗号方式の「処理が高速」という長所の両方を活かすことができます。
「なぜ公開鍵暗号方式だけ、または共通鍵暗号方式だけを使わないのか」という理由を説明できるかが問われます。公開鍵暗号方式のみでは処理が遅く大容量データの暗号化に不向きであり、共通鍵暗号方式のみでは鍵の配送方法に問題が残るため、両者を組み合わせる必然性を理解しておく必要があります。SSL/TLS通信の仕組みを説明する問題では、このハイブリッド暗号の流れが前提知識として問われることが多くあります。
処理が高速な「共通鍵暗号方式」、鍵の安全な配送を担う「公開鍵暗号方式」、ハイブリッド暗号を実際に利用している「SSL/TLS」があります。