BCPを策定するにあたっては、まず「事業影響度分析(BIA: Business Impact Analysis)」と呼ばれるプロセスを行います。これは、どの業務が停止すると会社にどれだけ深刻な影響が出るかを評価し、優先的に復旧すべき重要業務を特定するための作業です。すべての業務を同時に復旧させることは難しいため、限られたリソースの中で優先順位を明確にすることが不可欠です。
この分析を通じて、業務ごとに「目標復旧時間(RTO: Recovery Time Objective)」と「目標復旧時点(RPO: Recovery Point Objective)」を設定します。RTOは「業務停止から何時間(何日)以内に復旧させるか」という時間的な目標であり、RPOは「データなどをどの時点の状態まで復旧させるか(何日前のバックアップまで戻すか)」というデータの新しさに関する目標です。また、BCPは一度作って終わりではなく、組織の変更や社会情勢の変化、新たなITシステムの導入に合わせて定期的に見直しを行い、訓練や教育を繰り返すことで実効性を高めるPDCAサイクルを回すことが求められます。