EAの策定プロセスでは、現状の業務とシステムを表す「As-Is(現状)モデル」を分析・作成し、それを踏まえて将来あるべき理想的な業務とシステムの姿である「To-Be(あるべき姿)モデル」を描きます。そして、現状から理想の姿へ移行するための具体的なロードマップやシステム移行計画を設計します。これらを4つの体系(ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジー)ごとにドキュメントとして整理し、組織内の共通言語とすることで、長期的な経営戦略とIT戦略を完全に一致させることができます。
試験対策としては、EAを構成する「4つのアーキテクチャ」の名称とそれぞれの役割を正しく一致させられることが最重要です。例えば、「業務フロー図(WFA: Work Flow Architecture)や職務定義書はどれに分類されるか」という問いに対しては「ビジネスアーキテクチャ」、「E-R図やデータ辞書はどれか」という問いに対しては「データアーキテクチャ」と回答できる必要があります。同様に、DFD(データフロー図)は「アプリケーションアーキテクチャ」、ネットワーク構成図やハードウェア標準仕様は「テクノロジーアーキテクチャ」に紐づきます。
また、EAで現状の姿を表すのが「As-Isモデル」、将来のあるべき姿を表すのが「To-Beモデル」であるという用語の意味や、EAのゴールが組織全体の「全体最適」であるという根本的な考え方も非常によく出題されるポイントです。
エンタープライズアーキテクチャに関連する用語としては、現状の設計を示す「As-Isモデル」、理想の設計を示す「To-Beモデル」があります。また、業務の設計を表現するために用いる「DFD(データフロー図)」や「E-R図」、さらには企業全体のIT投資や管理の方針を定義する「ITガバナンス」や「システム戦略」も関連の深い用語です。