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企業と法務

また、この改革を物理的に支えているのが「IT技術(デジタルトランスフォーメーション:DX)」の進歩です。例えば、Web会議システムやチャットツールの導入によって実現する「テレワーク」、RPA(ロボットによる業務自動化)やAIを活用した定型業務の効率化、クラウド勤怠管理システムによる厳格な実労働時間の把握などは、すべてITの力によるものです。しかし、単に労働時間を一律に削減するだけでは、現場の業務が滞る「ジタハラ(時短ハラスメント)」や、隠れ残業、持ち帰り残業といった問題が生じる恐れがあります。そのため、本質的な業務プロセスの見直し(BPR)や、付加価値の高い仕事へシフトするための生産性向上の取り組みが企業には求められています。

試験でのポイント

ITパスポート試験のストラテジ系(企業活動、労働関連法規)において、現代のビジネス環境や社会構造の変化を象徴する重要テーマとして頻出します。

試験対策のポイントは、働き方改革の主要な3つの柱(「長時間労働の是正」「柔軟な働き方の実現」「同一労働同一賃金」)の目的や概念を正しく理解し、それに対応する制度を識別できるようにすることです。例えば、「パートタイム労働者であることのみを理由として、基本給や賞与などの待遇に不合理な差を設けることを禁止する原則」は「同一労働同一賃金」に該当します。また、「情報通信技術(ICT)を利用し、時間や場所にとらわれずに働く形態」を指す「テレワーク」の定義も繰り返し出題されます。

さらに、法的な内容として、労働基準法で定められた「時間外労働(残業)の上限規制」や、「年5日の年次有給休暇の取得義務化」といった具体的な義務規定が問われることもあるため、これらのポイントも忘れずに整理しておきましょう。

関連する用語

働き方改革に関連する用語には、場所を選ばない働き方を実現する「テレワーク」、正規・非正規雇用間の不合理な待遇格差を解消する「同一労働同一賃金」、労働条件の最低基準を定める「労働基準法」、そして業務プロセスを根本から再構築して生産性を高める「BPR(業務プロセス再設計)」があります。