特許の戦略的な活用方法として「クロスライセンス」もあります。これは、競合する2社が自社の持つ特許の実施権(使用権)を相互に許諾し合う契約です。これにより、互いに特許侵害の訴訟リスクを回避し、両社の技術を組み合わせた高度な製品開発をスムーズに進めることが可能になります。
ITパスポート試験のストラテジ系(法務、知的財産権)において、極めて頻出の法律用語です。
試験対策上の重要キーワードは以下の4つです。
1. 保護期間:特許権の保護期間は「出願の日から原則として20年間」です。「登録の日から」や「公表の日から」といったひっかけの記述に注意してください。
2. 先願主義:最も早く「出願」した者に権利が与えられるというルールを正しく答えられるようにしましょう。
3. 方式主義:著作権とは異なり、作っただけで自動的に権利は発生せず、特許庁への出願・審査・登録という「手続き(方式)」を経て初めて権利が発生します。
4. ソフトウェアと特許:コンピュータのソースコードそのものをコピーされるのを防ぐのは「著作権法」ですが、プログラムが実現する「技術的なアイデアや処理の仕組み(アルゴリズムなど)」を他社に真似されるのを防ぐためには「特許権」を取得する必要がある、という違いを理解しておくことがポイントです。
特許権に関連する用語には、最も早く出願した者に権利を与える「先願主義」、お互いの特許を融通し合って製品開発を進める「クロスライセンス」、ITを用いた独自のビジネス手法を保護する「ビジネスモデル特許」、そして特許権を含む特許庁が管轄する権利の総称である「産業財産権」があります。