また、データのビジネス活用とプライバシー保護を両立させるために、データを加工して利用する仕組みも導入されています。
・匿名加工情報:特定の個人を識別できないように加工し、かつ元の情報に復元できないようにした情報です。この情報であれば、本人の同意なしに第三者へ提供したり、目的外でビジネス利用(購買動向の統計分析など)をしたりすることが許可されています。
・仮名加工情報:他の情報と照合しない限り特定の個人を識別できないように加工した情報(例:氏名をランダムな会員IDに置き換えたもの)です。社内でのデータ分析や研究開発をスムーズに行う目的で利用されますが、外部への提供(第三者提供)は原則として禁止されています。
ITパスポート試験のストラテジ系(法務、個人情報保護法)において、ほぼ毎試験出題される最頻出法律です。
試験対策の重要ポイントは以下の通りです。
1. 個人情報の定義:他のデータと「容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別できるもの」も個人情報に含まれるという定義(例:社員番号と社員名簿の照合など)を押さえましょう。
2. 事業者の義務:個人情報を取得する際には「利用目的を公表または通知する」こと、本人の同意なしに「第三者に提供してはならない」こと、本人が自分のデータの「開示や訂正・削除を求めた場合は応じる義務がある」ことなどを頭に入れます。
3. 加工情報の取扱いの違い:「匿名加工情報」は本人の同意なしに第三者提供が可能ですが、「仮名加工情報」は原則として第三者提供が禁止されているというルールの違いは、選択肢を比較する問題で頻出します。
4. プライバシーマーク(Pマーク):個人情報の取り扱い体制が適切である企業に対し、第三者機関が認証を与える「プライバシーマーク制度」も本法律と関連して出題されます。
個人情報保護法に関連する主要な用語として、適切な個人情報管理体制を認証する「プライバシーマーク(Pマーク)」、個人情報を復元できない形で加工した「匿名加工情報」、社内分析用に部分的に加工した「仮名加工情報」、そして欧州における厳格な個人データ保護規則である「GDPR」があります。