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サイバー攻撃について

注意点・よくある誤解

誤解1:SYN Cookieを有効にすれば完全に防げる

SYN Cookieは、主にサーバー側の状態枯渇を軽減します。

次の問題は別に残ります。

  • 回線帯域の枯渇

  • NICのPPS限界

  • CPUやsoftirqの高負荷

  • ファイアウォールの状態表

  • ロードバランサーの限界

  • SYN-ACK送信帯域

  • マルチベクター攻撃


誤解2:WAFでSYNフラッドを防げる

一般的なWAFはHTTPリクエストを解析するL7対策です。

SYNフラッドはHTTPリクエストが成立する前のTCP接続段階で発生します。

TCP SYN flood
   ↓
L3/L4 DDoS対策・SYN Proxyが担当

HTTP flood
   ↓
WAF・アプリケーション対策が担当

クラウド製品では、WAFとDDoS対策が統合されて見えることがあります。しかし、実際には異なる層の防御機能が処理しています。


誤解3:IPを永久BANすればよい

SYNフラッドでは、送信元IPが偽装されている可能性があります。

偽装された正規企業、クラウド、家庭回線のIPを永久BANすると、無関係な利用者を遮断します。

IPの信頼度情報は補助材料として使用し、次の情報と組み合わせます。

  • TCPハンドシェイク完了率

  • 攻撃継続時間

  • 過去の観測

  • ASN

  • 接続先ポート

  • パケットレート

  • TCPフラグ

  • CDNやプロキシ経由の有無

  • スプーフィングの可能性