ゲーム理論における「ゲーム」とは、複数のプレイヤー(意思決定者)、それぞれが取れる選択肢(戦略)、そしてその結果得られる得失(利得)の3つの要素で定義されます。代表的なモデルとして、すべてのプレイヤーの利得の合計が常にゼロになる「ゼロサムゲーム」(一方が得をすれば他方が必ず損をする関係)と、合計がゼロにならない「非ゼロサムゲーム」(囚人のジレンマのように、協力することで全体の利益を増やせる可能性がある関係)があります。また、意思決定が一回限りの「静学ゲーム」だけでなく、時間の経過とともに交互に意思決定を繰り返す「動学ゲーム」や「繰り返しゲーム」も存在します。繰り返しゲームにおいては、最初は裏切るインセンティブがあっても、将来の報復を恐れて協調関係が維持されやすくなるなど、より複雑で現実的な社会現象や人間関係、あるいは分散システムのインセンティブ設計をモデル化することができます。
試験でのポイント