インタプリタの最大の特徴は、ソースコードを実行する際に事前のコンパイル(一括翻訳)作業を必要としない点にあります。ソースコードを読み込むと、インタプリタという特別なプログラム自身が、コードの指示を1行ずつ(または1命令ずつ)解析し、コンピュータのCPUが理解できる形に即座に変換しながら実行を進めていきます。
この仕組みにより、開発者はプログラムの一部を書き換えた後、すぐに実行して動作を確認(テスト)することができます。バグ(不具合)が見つかった場合も、エラーが発生した行でプログラムが停止するため、どこに問題があるのかを特定しやすく、デバッグ作業が非常にスムーズに進むという大きな利点があります。そのため、Web開発やデータ分析、ちょっとした自動化スクリプトの作成など、スピード感を持った開発が求められる現場で広く採用されています。
一方で、プログラムを実行するたびに「翻訳」と「実行」を同時に行わなければならないため、事前にすべてを機械語に翻訳し終えているコンパイル方式のプログラムと比較すると、どうしても実行速度が遅くなってしまうという構造上の弱点があります。また、プログラムの後半部分に重大な文法エラーが潜んでいたとしても、そこを実行するまでエラーに気づくことができない(コンパイラのように事前に全チェックができない)という点にも注意が必要です。近年では、この速度低下のデメリットを補うために、実行時に内部で一時的にコンパイルを行い高速化を図る「JIT(Just-In-Time)コンパイラ」という技術を組み合わせた高度なインタプリタも普及しています。