ベン図は、抽象的な論理関係や集合の演算を視覚的に表現するための非常に強力な手法です。通常、全体を四角形の枠(全体集合)で囲み、その中に円や楕円を描いて個々の集合を表します。システム開発の現場でも、顧客の要件を整理したり、複雑なデータ抽出条件を定義したりする際に、エンジニアと非エンジニア(顧客や営業担当者など)が認識を合わせるためのコミュニケーションツールとしてベン図が頻繁に活用されます。言葉で「Aという条件を満たし、かつBまたはCのどちらかを満たすが、Dは満たさないデータ」と説明されてもピンときませんが、これを3つや4つの円が重なったベン図で塗りつぶして示せば、誰もが直感的に抽出対象のデータを理解できます。