MTTRは、ITシステムやハードウェアの「保守性(Serviceability)」を評価するための重要な指標です。「形あるものやプログラムはいつか必ず壊れる」という前提に立った場合、MTBF(平均故障間隔)を伸ばす努力だけでは限界があります。そこで、「いかに早く原因を特定し、いかに早く修理を終えてサービスを再開させるか」という保守の視点が極めて重要になります。
MTTRを短縮する(=数値を小さくする)ための具体的な対策には、ハードウェア面と運用管理面の両方のアプローチがあります。ハードウェア面では、故障した部品(例えばハードディスク)を、システムの電源を入れたまま交換できる「ホットスワップ」機能に対応した機器を導入したり、部品をモジュール化して交換作業自体をシンプルにしたりする工夫があります。
運用管理面では、システムに異常が起きた際に即座に管理者にアラートメールを送信する「監視システム」の導入や、故障箇所を素早く特定するための詳細なエラーログの出力設計、さらには障害発生時の復旧手順書(マニュアル)を日頃から整備・訓練しておくことがMTTRの短縮に直結します。