×
ヒューマンインタフェースとマルチメディア

近年では、日本国内でも「障害者差別解消法」の改正に伴い、事業者によるWebアクセシビリティへの対応(合理的配慮の提供)が義務化されるなど、社会的・法的な観点からもその重要性は一層高まっています。

試験でのポイント

IT試験においては、アクセシビリティの本質的な定義を問う問題が頻出します。「高齢者や障がい者を含むすべての人が、情報機器やソフトウェア、サービスをスムーズに利用できる度合い」という定義文を確実に覚えておきましょう。

また、具体的なアクセシビリティ対策の事例を選択させる問題もよく出題されます。以下の例がアクセシビリティ向上に資することを把握しておきましょう。
・画像に対して「alt属性(代替テキスト)」を設定し、スクリーンリーダーで読み上げ可能にする。
・色覚多様性に配慮し、情報の伝達を「色」だけに頼らず、テキストや形状(アイコン)でも区別できるようにする。
・文字と背景の色の明度差(コントラスト比)を十分に確保し、弱視の人でも読みやすくする。
・音声コンテンツに対して、テキストによる書き起こしや字幕を提供する。
・マウス操作が困難な人のために、すべての操作をキーボードだけで完結できるようにする。

「ユーザビリティ(特定の環境での効率的な使いやすさ)」や「ユニバーサルデザイン(最初から全員を対象にした設計)」との定義上の違いや重なりについて問われることもあるため、それぞれのフォーカスする範囲の違いを明確にしておきましょう。

関連する用語

アクセシビリティと密接に関連する用語として、最初から障壁を作らない設計思想である「ユニバーサルデザイン」があります。また、利用者が特定の目的をストレスなく達成できる度合いである「ユーザビリティ」も関連が深いです。視覚障がい者が画面の内容を把握するために使用する「スクリーンリーダー(音声読上げソフト)」や、ホームページを構築するための基本言語であり適切な記述がアクセシビリティの土台となる「HTML」も重要な関連用語です。