UDPは、OSI基本参照モデルの第4層(トランスポート層)で動作するコネクションレス型のプロトコルです。コネクションレス型とは、相手と事前に通信路を確立せず、相手がデータを受け取れる状態であるかどうかも確認しないまま、一方的に「データグラム」と呼ばれる単位でデータを送り出す方式です。
UDPが高速で動作できる要因は、そのヘッダ構造のシンプルさにあります。TCPの制御情報(ヘッダ)は通常20バイトあり、通信状態の管理のために多くの情報が含まれています。それに対し、UDPのヘッダはわずか8バイトしかありません。含まれているのは送信元ポート番号、送信先ポート番号、データ長、および簡易的なエラーチェック用の「チェックサム」のみです。このヘッダの小ささによって、ネットワーク上のデータ転送に伴う無駄なデータ付加(オーバーヘッド)が非常に低く抑えられ、パケットの処理時間も短縮されます。