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セキュリティ

情報セキュリティにおける完全性(Integrity)は、データが正確であり、かつ一貫性を持っている状態を維持することを意味します。完全性が脅かされる要因は、外部からの悪意あるハッカーによるデータの書き換え(改ざん)だけではありません。通信中の予期せぬノイズによるデータの一部破損、システムの不具合によるデータ書き込みエラー、ストレージの劣化によるビット崩壊、さらには担当者による入力間違いや削除といったヒューマンエラーなども含まれます。これらすべての要因からデータを守り、常に正しいオリジナルの状態であることを保証し続ける必要があります。

完全性を技術的に保証するための主な対策としては、「ハッシュ関数」や「デジタル署名」の利用が挙げられます。データからハッシュ関数を用いて算出されるハッシュ値は、元のデータが1文字でも異なれば全く違う値になります。これを利用して、データの送受信前後でハッシュ値を比較することで、途中で改ざんや欠落が起きていないかを瞬時に検知できます。また、誰がそのデータをいつ作成・編集したのかという「アクセスログ(履歴)の記録」や、データベース管理システムにおける「トランザクション処理(データの整合性を保つ一連の処理単位)」の適用も、完全性を守るために不可欠な仕組みです。