バイオメトリクス認証は、認証に用いる生体特徴のタイプによって「身体的特徴」と「行動的特徴」に大別されます。身体的特徴には、指紋や顔、虹彩、手のひらの静脈、声紋などが含まれ、これらは経年変化が少なく偽装が困難なため、高い防犯性を有します。一方、行動的特徴には、筆跡やキーボードの打鍵速度・癖(キーストロークダイナミクス)、歩行時の姿勢や速度(歩容)などがあり、本人が意識せずに行う日常的な動作パターンを解析します。
認証の流れとしては、あらかじめ本人の生体特徴データをデジタル化し、特徴点を抽出した「登録テンプレート」としてシステム内に安全に保管しておきます。認証時には、読み取りセンサーで取得した生体データから同様に特徴点を抽出し、登録テンプレートとの一致度合い(照合スコア)を算出します。このスコアが予め設定したしきい値を超えていれば本人とみなされます。生体情報は完全に一致することは稀であるため、判定には統計的な確率を用いた曖昧さ(許容範囲)を持たせて照合を行います。