試験では、バイオメトリクス認証の精度を示す2つの指標である「他人生入れ率(FAR: False Acceptance Rate)」と「本人拒否率(FRR: False Rejection Rate)」についてよく出題されます。他人生入れ率は、誤って他人を本人として認証してしまう確率のことで、これが低いほどセキュリティが高くなります。本人拒否率(FRR)は、誤って本人を拒否してしまう確率のことで、これが低いほど利便性が高くなります。この2つはトレードオフの関係にあり、しきい値を調整することでバランスをとります。
また、生体認証特有の課題として、指のケガや乾燥、目の病気、成長による顔立ちの変化などにより、本人が認証されなくなる問題や、データそのものが盗まれた場合にパスワードのように簡単に変更(再登録)できないという「一生変更できない」脆弱性についても問われます。
関連する用語には、IDやパスワードなどの知識を用いた「知識認証」、ICカードやスマートフォンなどの所持品を用いた「所持認証」があります。これらの中から複数の異なる方式を組み合わせる「多要素認証」を導入することで、バイオメトリクス認証の欠点を補い、システムの安全性を飛躍的に高めることができます。