PMBOKは、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系化したガイドブックで、業界や規模を問わずグローバルなデファクトスタンダードとして用いられています。当初はウォーターフォール型のような予測型のアプローチを主軸として開発され、プロジェクトを「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・コントロール」「終結」の5つのプロセス群に整理し、さらに「スコープ」「スケジュール」「コスト」「品質」など10個の知識エリアに分割して管理する体系が取られていました。しかし、アジャイル開発のような柔軟な手法の台頭に伴い、最新のPMBOKガイド第7版では、これまでのプロセス重視から「12の原則」や「8つのパフォーマンス領域」といった、成果物だけでなく「ビジネス価値の提供」そのものを最大化する原則・価値重視の枠組みへと大きくシフトしています。
試験におけるPMBOKの出題ポイントは、プロジェクトマネジメントの基本的な用語や各プロセスのインプット・アウトプットに関する知識です。特に「プロジェクト憲章(プロジェクトを公式に立ち上げる承認文書)」の目的や、「プロジェクト管理計画書」の策定プロセス、さらに「スコープ記述書(プロジェクトの範囲を明確にした文書)」の役割などが問われます。また、リスクマネジメントにおいて、リスクを「回避」「転嫁(移転)」「軽減」「受容」の4つに分類して対策を立てるアプローチや、ステークホルダー管理の重要性なども問われやすい要素です。
プロジェクトの作業を階層的に分解するWBSや、スケジュールを視覚化するガントチャート、アローダイアグラム、さらに進捗の出来高を金額評価するEVMなどの具体的な管理技術の基礎となるフレームワークです。