クリティカルパスは、アローダイアグラム(PERT図)において、開始から終了までのすべての経路の中で「最も所要日数が長い(時間がかかる)経路」を指します。この経路上にある作業にはスケジュールのゆとり(トータルフロート:総余裕日数)が一切ありません。つまり、最早結合点時刻と最遅結合点時刻が同じになるノードを繋いだ経路になります。そのため、クリティカルパス上の作業が少しでも遅れると、プロジェクト全体の完了日もその分だけ遅延することになります。プロジェクトマネジメントにおいては、クリティカルパスを正確に特定し、そこへ熟練度の高い人員を配置したり、密に進捗監視を行ったりすることが鉄則です。なお、プロジェクトが進行して特定の非クリティカルパスの作業が大幅に遅れると、そのパスが最長経路になり、クリティカルパスの移行が発生することもあります。
試験では、ネットワーク図からクリティカルパスを特定させ、最短の開発日数を答えさせる問題が多出します。また、プロジェクト期間を短縮したい場合に、「どの作業を短縮すれば全体の期間を短縮できるか」という問題がよく出題されます。このときの正答は「クリティカルパス上の作業を短縮する」ことです。クリティカルパス上にない(余裕のある)作業をいくら人員追加で短縮しても、全体の完了日は1日も縮まらないため、無駄な投資になってしまうという管理上の鉄則を理解しているかが問われます。
アローダイアグラム(PERT図)を用いて計算され、PMBOKにおけるスケジュール管理の核心部分です。また、作業範囲を定めるスコープ管理や、工数見積り、EVMによる状況分析などとも密接に関わっています。