×
プロジェクト・サービス・監査

スコープ管理(スコープマネジメント)は、プロジェクトが「必要十分な作業だけを確実に実行し、余計な作業は行わないように制御する」ための活動です。スコープには大きく分けて、作成する製品やシステムが提供する機能や特徴を示す「プロダクトスコープ」と、その成果物を作り上げるために必要な作業全般を示す「プロジェクトスコープ」の2種類があります。プロジェクトの進行中に、公式な手続きを踏まずに顧客やメンバーの思いつきで細かい機能や仕様変更が次々と追加され、全体の予算やスケジュールが破綻してしまう現象を「スコープクリープ(スコープの肥大化)」と呼びます。これを防ぐためには、要件定義の段階で何を作成し何を作成しないか(対象外)を明確にしたスコープ記述書を作成し、変更が発生した際には正式な承認ルートを通す「変更管理」の仕組みを整備しておくことが重要です。

試験でのポイント

試験においては、「プロダクトスコープ(作成すべき成果物の機能や範囲)」と「プロジェクトスコープ(その成果物を作るために必要な作業)」の定義の区別がよく出題されます。また、スコープを明確に定義して合意することが、「プロジェクトの遅延や予算超過を防ぐための土台となる」という本質的な意義が問われます。さらに、スコープを定義したのちに、それを具体的な作業へ落とし込むためにWBSが作成されるというプロセス全体の流れと、変更が生じた際のコントロール手順が問われやすいポイントです。

関連する用語

範囲をタスクに分解するWBS、プロジェクト管理ガイドであるPMBOK、仕様追加のリスクを制御する変更管理、さらにシステム開発の初期で認識を合わせるプロトタイピングなどと深く結びついています。