3. マトリックス組織:職能別組織の「専門性」と事業部制組織の「即応性」を同時に得るために、縦糸と横糸のように両方の命令系統を網の目のように組み合わせた組織です。一人の社員が「製品開発部(職能)」と「スマホ事業部(事業部)」の両方に所属することになります。複数の強みを活かせる反面、「上司が二人になる」ため、指揮命令系統が競合して現場の混乱や対立を招くリスク(ワンマン・ツーボス・システム)が常にあります。
4. プロジェクト組織:特定の研究開発や新規事業など、明確な目的を達成するために各部署から必要な人材を一時的に集めてつくる臨時の組織です。目的が達成された段階で組織は解散し、メンバーは元の所属部門へと戻ります。機動性が高いのが特徴です。
ITパスポート試験のストラテジ系(企業活動、組織論)において、各組織形態の特徴を記述した説明文から正しい組織名を答えさせる問題や、逆に特定の組織名のメリット・デメリットを選択させる問題が非常に頻出します。
試験対策としては、「職能別組織」「事業部制組織」「マトリックス組織」「プロジェクト組織」の4大組織形態の特徴的なキーワードを暗記しておくことです。例えば、「二重の命令系統(または縦割りと横割りのマトリックス)」というフレーズがあれば「マトリックス組織」が一択です。「特定の課題を達成するために臨時に編成され、達成後に解散する」という説明があれば「プロジェクト組織」が正解です。「製品や地域ごとに利益責任を負う」という記述があれば「事業部制組織」を選択します。それぞれの特徴を端的に比較対照できるように整理しておくと、試験本番で迷うことなく得点できます。
組織形態に関連する用語には、事業部ごとに独自の売上とコストを管理し、利益に責任を持たせる「独立採算制」、特定の目的のために一時的にチームを組む「プロジェクト組織」、そして親会社がグループ各社の株式を保有して経営管理のみを専門に行う「持株会社(ホールディングス)」があります。