例えば、あなたがジュースの販売ビジネスをしているとします。今月、100万円分のジュースを売り上げて利益が出たとしても、取引先から代金をもらえるのが2ヶ月後なら、今すぐ使える現金は増えていません。もし今月中に仕入れ先の業者へ50万円を支払わなければならない場合、手元に現金が足りずに経営が行き詰まってしまいます。このように、「利益がいくら出ているか」だけでなく「今、手元にいくら現金があるか、どうやって現金を生み出したか」をしっかり管理し、投資家や経営者が会社の安全性を評価するためにキャッシュフロー計算書を作成します。
キャッシュフロー計算書(C/F)の最大の特徴は、損益計算書(P/L)に記録される「帳簿上の利益」と、手元にある「実際の現金」とのズレを明らかにすることにあります。このズレは、商品を売ってから代金を回収するまでの時間差(売掛金)や、原材料を仕入れてから支払うまでの時間差(買掛金)といった「信用取引(掛け取引)」によって生じます。
C/Fを構成する3つの要素について、より詳しく見てみましょう。